私の婚活体験記 5 婚活が捗らないので、日記はじめました。

持ち駒(失礼)と思っていた人達があっという間に自分の目の前からいなくなり、片手で余る数の男性しかもうやり取りする人がいなくなり、自分からいいね押しても完全に壁打ち状態。暇つぶしは当時のYahoo!お見合いには日記ツールなるものがあったので、婚活対象外の男性陣の日記を読む事ぐらいでした。


自身のアピールを兼ねて、日常のこと、仕事の事、趣味の事、時にはお見合いの人と会った時の事も赤裸々に語られていました。

あこや

自分も日記を書いてたら誰か面白いと思ってくれないかな。そこからコンタクト取ってくれるといいな…。

当時の私は小説で同人誌を書いていたのです。婚活していた頃はなるべく大きなイベント以外は出ないようにしていましたが、それ以前は毎週のように推しジャンルのイベントに出て、即売会に参加して、夏と冬に東京で開催されるコミケにも当然毎回参加していました。これでも一応それなりにそのジャンルでは名前は知られるぐらいに積極的に活動していたのです。

コミケとはコミックマーケット準備会が主催する世界最大の同人誌即売会で、大規模なものが東京で夏と冬に開催されています。いわゆるオタク達が集まり自分の推しの二次創作作品を書いたものを販売したり、コスプレ撮影会などが行われており、2日にかかって開催された即売会の参加人数は約25万人にも及びます。


アニメや漫画やゲームが好きという趣味は記していても、流石に偏見が強いであろう同人誌の活動は明かしていないので、そこには触れない程度に、ただつらつらと、本当に暇つぶし程度に日記を上げていました。
幸いにも?日記を読んでくれる男性は多く、興味を満ちました!コンタクトしてくれる人もいました。
ただなかなかじゃあ会いましょう!となる方は現実的な距離的にもおらず、やっと一人の方会おう!という話になりました。

もう記憶が曖昧ですがその方のプロフィールはこんな感じでした。(私のプロフィールはこちら

  • 年齢 3つ上
  • 職業 会社員
  • 趣味 旅行・バイクツーリング
  • 居住地 隣県
  • 婚歴 初婚
  • 学歴 大卒
  • 身長 175cm
  • 年収 500万


そしてお写真もあり。うん、自分好みの眉毛がしっかり濃いソース顔!!!そして体型もスリム!

こんな感じの画像が日記にいくつも…


私の中では理想の男性は身長より御髪より、何より体型重視だったのです。
ふくよかな人(柔らかめの表現)は絶対、生理的に、無理!だったのです。なんとなくマジカルラブリーの野田さんに似てたのすがさすがにラブリーだと可愛さが先行する為、便宜上、以降はライダーさんとします。


ライダーさんから私の日記にいいねをもらい、貴女のプロフィールを見て興味を持ちました、よければやり取りしませんかという丁寧なメッセージをもらったのが始まりでした。
何往復かやり取りをしてわかった事は、ライダーさん、超を付けてもいぐらい まじめ な方。
それは今まで本当に適当に生きてきた自分が恥ずかしくなるくらいのレベル。難関大学に苦労して入学して、(大学名はやり取りの途中で聞きました)、勉強を活かせる仕事も真摯に頑張っており、休日は一人、もしくは同じ趣味の人達とツーリングを楽しむ、典型的な独身貴族

女性に関しては理想を聞いたところ、
性格は大人しく、仕事を頑張っている料理上手で真面目な女性が好きという事。


やばい、私、見事に、すべてが完全に外れている気がする…。

仕事→対人関係もよく程ほどに忙しいが、暇な時は本当に暇でネサフしたり同僚と喋って終わることも度々。
料理上手→母と二人暮らしで料理はほぼ母任せ。土日にたまーに作る程度。肉じゃがくらいならなんとか…。
真面目→36まで適当に生きててごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなs…。

日記の私は皮どころか着ぐるみどころか異性に見られたくて、ちょっぴり、いや全力でマトリョーシカ状態に被っていたので、実際会って口を開いた瞬間からがっかりされそう…。
そんな日記を書いた自分が悪いんだけどさ…。

二次元小説を書いていた弊害がまさかこんなところで…でも後悔後を絶たず。
ライダーさんは日記での平日は(たまの)残業をしてまで頑張る会社員、
休日は(たまの)家事をしつつも友人とのショッピング(即売会)を楽しむ私に興味を持ってくれたのです。

残念ながら偏見されがちなオタクというのは、今も昔もあまり大きな声で言える趣味ではないのです。

普通?の女性らしく、洋服、コスメも好きだったので実物も猫を被ろうと思えばできる自信はありましたが、
結婚するとなるといつまでも隠し続けるわけにはいきません。

イベント前になると見てはいけないよと部屋に引きこもえう、夫がそっと部屋のドアを開けた瞬間、推し二次小説を書く締め切り前の髪ぼさぼさ殺気立つ修羅場中の鶴(嫁)を見るなんていう事だけは避けたいのです。

何度も言いますが、結婚は生命の灯火が消えるその時まで、何十年の間共に生活する事なのです。
この趣味を隠し続ける事はできないでしょう、諦めるか、じつは…と早めにバラしてみるかの二択。
共に過ごす実生活に影響を及ぼさない程度に収められる、とは思いましたがその時は確固たる自信が無かったのです。
何せ生まれてから36年の間、男性とまともにお付き合いしたことが無いし、周りの男性は職場かオタクという二種類しかいませんでしたから。

あこや

会うのはいいのだけれどがっかりされる未来しか見えない…私は良くてもライダーさんに悪すぎる…でも個人的には会ってみたい…(ループ)

結局何も告白できないまま猫を被り続けた日記とやり取りは続き、
やりとりをはじめて約1ヶ月後、実際にライダーさんと会う事となったのです。

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